DAZNの野球専用プラン「DAZN BASEBALL」は月々2,300円。ただし用意されているのは年間契約だけで、合計27,600円をまとめて払う形になります。
この「27,600円」という数字を見て手が止まる人は多いはずです。しかも途中でやめられない。オフシーズンも払い続ける。そう聞くと損な契約に思えます。
そこでこの記事では、27,600円を試合数で割って実際の単価を出し、贔屓球団ごとに何試合見られるのかを12球団すべて計算しました。そのうえで、契約の条件とやめ方を、DAZN公式サイトとヘルプセンターの記載にあたって整理しています。
27,600円は高いのか。試合数で割ってみる
金額そのものを眺めても判断できません。何試合見られるのかで割ってみます。
27,600円を配信試合数で割った1試合あたりの金額
出典:NPB公式「2026年度公式戦 試合日程補足説明」とDAZN公式情報をもとに作成
2026年のNPBは1球団143試合制。12球団合計だと858試合になります。DAZNが配信するのはこのうちセ・パ11球団の主催試合なので、引き算はこう。
- 12球団合計 858試合(143試合 × 12球団 ÷ 2)
- 広島東洋カープの主催 −71試合(リーグ戦62+交流戦9)
- 差し引き 787試合が配信対象
27,600円を787試合で割ると、1試合あたり約35円。缶コーヒーより安いことになります。
しかもこれは1軍公式戦だけの数字で、実際にはファームの試合も含まれます。2026年からファームは14球団の1リーグ3地区制になりましたが、DAZNが配信対象として挙げているのは12球団の主催試合。1軍とファームを合わせれば、実際の単価はさらに下がります。
※DAZN公式のリリースには「その他一部試合を除きます」という注記があるため、実際に配信される数はこれより少なくなる場合があります。
「自球団しか見ない」人の単価
とはいえ、787試合を全部見る人はいません。贔屓球団の試合だけという前提で計算し直すと、数字はこう変わります。
| 見る範囲 | 試合数 | 1試合あたり |
|---|---|---|
| 配信される全試合 | 787試合 | 約35円 |
| 自球団の全試合(ソフトバンク・西武・楽天) | 143試合 | 約193円 |
| 自球団の全試合(広島) | 72試合 | 約383円 |
自球団だけを追う場合でも、1試合193円。球場の外野席が1枚1,900〜2,600円ということを考えると、比較になりません。
気になるのは広島ファンでしょう。ここだけ単価が2倍近くに跳ね上がってしまう。理由は次の章で。
1試合あたり約35円。プランと料金は公式サイトで
あなたの球団は何試合見られるのか
「11球団が見られる」と書かれていると、自分の球団さえ入っていれば全試合追えるように思えるはず。ところが、そうではありません。
広島の主催試合が対象外ということは、他球団のファンにとっても「マツダスタジアムでのビジター戦は見られない」ということだからです。
12球団別・DAZN BASEBALLで見られる自球団の試合数(2026年)
出典:NPB公式「2026年度公式戦 試合日程補足説明」をもとに作成
| 球団 | 見られる試合数 | 見られない試合 |
|---|---|---|
| ソフトバンク・西武・楽天 | 143試合(全試合) | なし |
| ロッテ・日本ハム・オリックス | 140試合 | 交流戦のマツダ3試合 |
| 阪神・中日・ヤクルト | 131試合 | マツダでのビジター12試合 |
| 巨人・DeNA | 130試合 | マツダでのビジター13試合 |
| 広島 | 72試合(約半分) | 主催71試合すべて |
広島ファンにとっては、143試合のうち72試合しか見られません。ほぼ半分という計算。この場合はDAZN BASEBALLではなく、スカパー!プロ野球セットやJ SPORTSオンデマンドが候補になるでしょう。
2027年は「見られない球団」が入れ替わる
ここは意外と知られていない点。交流戦のホーム・ビジターは1年ごとに入れ替わります。NPB公式の説明にも、2026年にホームで戦ったカードは2027年にはロードになると書かれていました。
2026年にマツダスタジアムへ遠征するのはロッテ・日本ハム・オリックスの3球団。ということは、来季はこうなります。
- ソフトバンク・西武・楽天 → 3試合ぶん見られなくなる
- ロッテ・日本ハム・オリックス → 143試合すべて見られる
影響は年3試合ぶんなので大きくはありませんが、「去年は全試合見られたのに」と戸惑わないよう覚えておいてください。
それでも「途中解約はできない」
単価が安くても、契約の縛りは別の話。解約手続きはいつでもできますが、それで請求が止まるわけではありません。
DAZNの「特定商取引法に基づく表示」には、年間プランについて次の趣旨が書かれています。
| 項目 | 公式に記載されている内容 |
|---|---|
| 解約手続き | 契約期間中でも申し込める |
| 解約が成立する時期 | 最低契約期間が終わったあと |
| 期間中の利用料 | 支払いが必要 |
| すでに払った分 | 返金されない(日割り計算による返金もなし) |
つまり解約ボタンを押して止まるのは「次回の自動更新」だけ。残っている月数分の支払いは続きます。「違約金」という名前の請求は発生しませんが、実質的には同じことでしょう。
※正確な条文はDAZN「特定商取引法に基づく表示」でご確認ください。契約条件は改定されることがあります。
契約満了日はいつか、どこで確認するのか
途中解約できないと分かったら、次に知りたいのは自分の契約がいつ終わるのか。ここが分からないと、解約のタイミングを判断できません。
加入する月で「見られるシーズン」が変わる
最低契約期間は12か月。加入した月から数えて12か月後が満了月になります。
| 加入した月 | 契約が終わる月 | その間に見られるもの |
|---|---|---|
| 2月・3月 | 翌年の1月・2月 | キャンプから日本一まで1シーズンまるごと |
| 6月・7月 | 翌年の5月・6月 | 今季の後半+翌季の前半 |
| 8月・9月 | 翌年の7月・8月 | 今季終盤とCS+翌季の大半 |
| 11月・12月 | 翌年の10月・11月 | オフから始まり、実質1シーズン |
いちばん無駄が少ないのは2月〜3月の加入。春季キャンプの前に入れば、こうなります。
- 2月 キャンプとオープン戦
- 3月〜10月 公式戦とクライマックスシリーズ
- 11月〜1月 ウィンターリーグとオリジナル番組
- 翌2月 ここで契約が満了
逆にオフシーズンに入ると、試合の少ない数か月から支払いが始まります。「安いから」と冬に契約するのは、いちばんもったいない入り方かもしれません。
画面での確認方法
実際の契約内容は、解約手続きと同じ画面で確認できます。
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | DAZNのアプリまたはサイトでプロフィールアイコンを選ぶ |
| 2 | 「マイ・アカウント」→「サブスクリプション」へ進む |
| 3 | 契約中のプラン、次回の請求日、支払い方法が表示される |
※Apple・Google・Amazon・DMM・ABEMA・ドコモなど他社経由で契約した場合は、契約内容もそれぞれのサービス側で確認することになります。DAZNの画面には反映されません。
オフシーズンは「試合がない」わけではない
年間契約である以上、11月から2月も契約は続き、月々2,300円の請求も止まりません。休止や一時停止、減額の仕組みは用意されていません。
ただ、ここで誤解されやすい点がひとつ。「冬は何も配信されないのに金だけ取られる」と思われがちですが、実際はそうでもありません。
オフシーズン(11月〜2月)に配信されるもの
出典:DAZN公式プレスリリース「DAZNの野球にオフはない。」をもとに作成
DAZNは2025年10月のプレスリリースで「DAZNの野球にオフはない。」と掲げていて、冬の配信内容はこう。
- Asia Winter Baseball League(台湾)… NPBチームが戦う全試合を日本語実況で
- Australian Baseball League… NPB派遣選手のチームによる全試合
- Japan Winter League… 日本唯一のウィンターリーグ。こちらは無料
- 『週刊!フユプロ』『ダグアウト!!!』… 毎週配信のオリジナル番組
NPBの公式戦がないだけで、野球のコンテンツ自体は途切れないわけです。
それでも「日本のプロ野球が見たい」という人にとって、冬の4か月が薄いのは事実。年間27,600円を公式戦のある8か月で割ると、実質は月3,450円という計算になります。この金額をどう見るかが分かれ目でしょう。
※上記は2025-26年オフの実績です。2026-27年オフのラインナップは、この記事の更新時点では発表されていません。
見られないものも確認しておく
試合数の話とは別に、そもそも対象外のコンテンツもあります。
| 見られないもの | どこで見られるか |
|---|---|
| 広島東洋カープの主催試合 | スカパー!プロ野球セット、J SPORTSオンデマンドなど |
| 日本シリーズ | 地上波・BSなど |
| オールスターゲーム | 地上波・ABEMAなど |
| WBC・侍ジャパン | 大会ごとに放映権が変わります |
| MLB(メジャーリーグ) | SPOTV NOW、Prime Videoなど |
| Jリーグ・F1・ボクシングなど | DAZN Standardの範囲。BASEBALLでは見られません |
見落とされがちなのが日本シリーズとオールスター。クライマックスシリーズまでは配信されるのに、その先の日本シリーズだけ対象外という形になっています。シーズンを追いかけてきて最後の山場が見られないのは、契約前に知っておきたい点でしょう。
すでに契約してしまった人へ
「月額だと思って契約したら年間契約だった」という人向けに、いま取れる行動をまとめました。
| やること | 内容 |
|---|---|
| 1. 満了日を確認する | 加入月+12か月。マイ・アカウントの次回請求日で照合する |
| 2. 残額を計算する | 残り月数 × 2,300円。これが最低限払う金額 |
| 3. 解約手続きを先に済ませる | 今すぐ操作しても視聴は満了日まで続く。忘れると自動更新される |
| 4. 残りの期間を使い切る | ファーム、ウィンターリーグ、見逃し配信まで見る |
ポイントは3番。解約手続きをしても視聴は満了日まで続くので、早く操作して損することがありません。むしろ手続きを忘れたまま満了日を迎えると、そのまま次の1年が始まってしまいます。
そして4番。どうせ払うのであれば、使い切ったほうが単価は下がります。対象はこのあたり。
- 1軍の公式戦(787試合)
- ファーム12球団の主催試合
- 見逃し配信とハイライト
- オフシーズンのウィンターリーグと番組
月ごとに解約したいなら、別のプランを選ぶ
「シーズン中だけ契約したい」という人に、DAZN BASEBALLは向いていません。
プロ野球が見られるプランの月額と契約の縛り
出典:DAZNヘルプセンター「利用プラン一覧」をもとに作成
| プラン | 月額 | 縛り | プロ野球 |
|---|---|---|---|
| DAZN BASEBALL | 2,300円 | 年間のみ | ○(野球のみ) |
| DAZN Standard(年間一括) | 2,667円相当 | 年間 | ○+他競技 |
| DAZN Standard(年間・月々) | 3,200円 | 年間 | ○+他競技 |
| DMM×DAZNホーダイ | 3,480円 | 月ごとに解約可 | ○+他競技 |
| DAZN Standard(月間) | 4,200円 | 月ごとに解約可 | ○+他競技 |
| ABEMA de DAZN | 3,800円 | 月間・年間 | ×(対象外) |
シーズンの7か月だけ契約すると考えると、金額はこう変わります。
- DMM×DAZNホーダイ 3,480円 × 7か月 = 24,360円
- DAZN BASEBALL 年間 27,600円(途中でやめられない)
差は3,240円。ただし1試合あたりで見るとDMMが約53円、BASEBALLが約35円。7か月で切り上げるならDMM、通年で見るならBASEBALLという分かれ方になりそうです。
どちらのプランがあるかは、DAZN公式サイトの申し込み画面で確認できます。
※ABEMA de DAZNはプロ野球が対象外です。安いという理由だけで選ぶと目的を果たせません。
DMM×DAZNホーダイとは?DAZNより月720円安い理由と注意点もあわせてご覧ください。
解約の手順
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | DAZNのアプリまたはサイトでプロフィールアイコンを選ぶ |
| 2 | 「マイ・アカウント」→「サブスクリプション」へ進む |
| 3 | 下へスクロールして「解約する」を選ぶ |
| 4 | 解約理由を選ぶ |
| 5 | パスワードを入力して確定 |
くり返しになりますが、これで止まるのは次回の自動更新だけ。最低契約期間が残っていれば、その分の支払いは続きます。
※Apple・Google・Amazon・DMM・ABEMA・ドコモなど他社経由で契約した場合は、それぞれのサービス側で解約手続きが必要です。DAZN側では処理できません。
よくある質問
| 質問 | 答え |
|---|---|
| 月払いは選べる? | 年間契約の「月々払い」が月2,300円。月ごとに解約できる月間プランではありません |
| 一時停止はできる? | できません。休止の仕組みは用意されていません |
| Standardから変更できる? | 年間(月々払い)で残り90日以下なら、BASEBALLの月々払いへ変更できます |
| ファームも見られる? | 見られます。DAZNが対象として挙げているのはファーム12球団の主催試合です |
| サッカーは見られる? | 見られません。野球専用プランです |
| 同時に何台で見られる? | 2台まで(同一ネットワーク内)。登録できる端末は最大3台 |
| テレビで見られる? | Fire TV Stick、Chromecast、Apple TV、対応スマートテレビ、PS5などに対応 |
| 広告は出る? | 有料会員でも試合前などに表示されます。消す方法は用意されていません |
| 通信量は? | 標準画質で10分あたり約550MB。データセーブをONにすると約10分の1に |
| 支払い方法は? | クレジット/デビットカード、PayPal、Google Pay。キャリア決済は使えません |
| 無料お試しはある? | 常設のトライアルはありません。開幕前に期間限定の初月無料が実施される年があります |
12球団すべてを見たいなら
前述のとおり、DAZN BASEBALLでは広島の主催試合が見られません。12球団すべての主催試合を追いかけるなら、DAZNだけでは足りないということになりそうです。
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まとめ
- 1試合あたり約35円。27,600円を787試合で割った金額で、球場のチケット1枚より安い
- 自球団だけ追っても約193円。ただし広島ファンは72試合しか見られず、約383円になる
- 途中解約はできない。解約ボタンで止まるのは次回の自動更新だけで、残り月数分の支払いは続く
- 満了は加入月から12か月後。いちばん無駄が少ないのは2月〜3月の加入で、冬の加入がいちばんもったいない
- オフシーズンも請求は止まらない。ただしウィンターリーグやオリジナル番組は配信される
- 7か月で切り上げるならDMM×DAZNホーダイ、通年で見るならBASEBALL
年間27,600円・1試合あたり約35円
契約条件は改定されることがあります。申し込む前にDAZN「特定商取引法に基づく表示」と利用プラン一覧で最新の内容をご確認ください。












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