プロ野球 新人王の選考基準。記者投票の問題点とは?4つの条件と併せて解説します

プロ野球 新人王の選考基準。記者投票の問題点とは?4つの条件と併せて解説します

「プロ野球の新人王ってどんな基準で選ばれているんだろう…自分の応援する球団の選手が獲得できるのか気になる。」

このような疑問に対し、この記事では

  • プロ野球 新人王の4つの条件
  • 新人王の選考基準
  • 記者投票の問題点

について解説していきます。

筆者について

・10年以上前からプロ野球に興味を持つ30代。
・月に1回以上現地で野球観戦。
・野球が好きすぎて、横浜スタジアムで係員をした経験あり。
・好きな球団は横浜DeNAベイスターズ。
・週1回草野球の練習に参加。

プロ野球 新人王の4つの条件

まず、プロ野球の新人王候補に選ばれるためには、以下の4つの条件を満たしている必要があります。

  1. 前年までの1軍での登板イニング数が30イニング以内【投手】
  2. 前年までの1軍での打席数が60打席以内【野手】
  3. 支配下選手に登録されてから5年以内【1度目のみ】
  4. 海外のプロ野球リーグに参加した経験がない

この条件を満たしてかつ最も優れた成績を収めた選手をセリーグ・パリーグから各1名ずつ選出されるのが新人王です。

新人王という言葉だけを聞くと、1年目の選手のみに与えられた権利だと解釈しちゃいますよね。しかし、1軍で試合に出ていなければ、最長5年目の選手にも新人王の権利があるんです。なので、翌年に新人王を取らせるために、あえてその選手を試合に出さないという采配が振るわれることも。

ちなみに、5年目に新人王を獲得した選手は0人。4年目に獲得した選手も、1998年の小関竜也選手まで遡るので、近年は3年以内に在籍した選手が獲得しているケースが大半です。

助っ人外国人でも条件を満たせば新人王は獲得可能

補足情報として、先ほどの4つの条件を満たしていれば、助っ人外国人でも新人王は獲得可能です。ただ、助っ人外国人はメジャーのマイナーリーグから日本に移籍してくるケースが大半。

そのマイナーリーグは海外のプロ野球リーグという扱いになるため、来日してくる大半の外国人は新人王の資格がなく、今まで新人王を獲得した外国人は一人もいません。

新人王の選考基準【この成績を残せばグッと近づく】

新人王は、この成績を収めれば必ず選出されるという条件はありません。ただ、投手野手によって「これくらいの成績を残していれば、新人王の候補には挙がるよね」という数字があり、それが以下のとおり。

【投手】
・勝利数が10勝以上
・防御率が3点台以下
・ホールド数が20以上
・セーブ数が20以上

【野手】
・打率が.270以上
・ホームラン数が15本以上
・盗塁数が20以上

これらの項目のどれか一つを達成したら、新人王の候補として名前が挙がり、複数項目を達成していれば、新人王を獲得する可能性はグッと高まります。

ただ、シーズンによってはハイレベルな新人王争いが繰り広げられる場合もあるため、上記の数字はあくまでも参考値。この数字を達成しても新人王を獲得できない場合は十分あります。

ハイレベルな争いの場合は新人特別賞が用意される

新人王はセリーグ・パリーグで各1名ずつ選出されますが、ほかの候補者も新人王に相応する成績を収めていた場合は、新人特別賞を獲得することがあります。

近年の獲得者は以下の通り。

【2020年】
森下暢仁 10勝3敗 1.91【新人王】
戸郷翔征 9勝6敗 2.76【新人特別賞】

【2019年】
村上宗隆 .231 36本 96打点 5盗塁【新人王】
近本光司 .270 9本 42打点 36盗塁【新人特別賞】

【2017年】
京田陽太 .264 4本 36打点 23盗塁【新人王】
濵口遥大 10勝6敗 3.57【新人特別賞】

どの選手も先ほど挙げた新人王の目安の数字を超えています。ちなみに、新人特別賞は複数の選手が選ばれた年もあるため、十分な成績を収めれば手の届く賞となっています。

記者投票の問題点【担当記者の偏りと私情を挟んだ投票】

新人王は記者投票によって選出されます。ただ、すべての記者が投票できるわけではなく、全国の新聞、通信、放送各社に所属しており5年以上プロ野球を担当している記者という条件付き。

こうして投票権を得た記者が新人王に相応しいと思う選手に一票だけ投票して新人王が決定するのです。

しかし、この記者投票はたびたび問題点が露呈します。

特に大きな問題となったのは、2017年の新人王の記者投票。二桁勝利をあげた濵口遥大投手が新人特別賞を獲得していますが、実は新人王の投票数が2位だったわけではありません。

この年の投票数の2位は阪神の大山悠輔選手(.237 7本 49打点 2盗塁)。確かに新人としては悪くない数字ですが、濵口遥大投手の成績(10勝6敗 3.57)と比べると見劣りしています。

ではなぜ、このような事態が起きてしまったのか。それは阪神の担当記者の多さにあるといいます。

各球団の担当記者何人までが投票権を持てるという決まりがないため、担当記者が多い球団が必然的に有利になる可能性が高いという問題点があるのです。

また、この問題は新人王だけでなく、MVPやベストナイン、ゴールデングラブなども同様。これらの賞もすべて記者投票によって決定するので、毎年明らかに相応しくない選手に票が入っているなど、私情だけで選んでいる記者がいるため、批判が上がっています。

記者の方には、私情を挟まずしっかりとプロ意識を持って投票してほしいですね。

まとめ

新人王の条件や選考基準についてご紹介しました。条件は先ほどご紹介した4つの項目に当てはまっていないこととかなり明確。ただ、選ばれる基準については、その年の新人の活躍によって大きく変わります。

また、新人王の投票は全国の新聞、通信、放送各社に所属しており5年以上プロ野球を担当している記者によって選ばれますが、投票権を持っている担当記者が多い球団があるのも事実。

毎年、明らかにおかしい選手に投票している記者がみられるので、繰り返しですが、投票する記者の方は私情を挟まずに投票してほしいと、いちプロ野球ファンとして願っています。




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