【プロ野球】サイン盗みとは?なぜダメなのか理由を解説します

【プロ野球】サイン盗みとは?なぜダメなのか理由を解説します

「プロ野球でサイン盗みってなんで禁止されているけど、なんでダメなの?立派な戦略じゃないの?」

このような疑問に対し、この記事では

  • サイン盗みとは
  • なぜ、サイン盗みはダメなのか
  • MLBではサイン盗みで大問題に発展したケースも
  • 2021年7月、阪神vsヤクルト戦でサイン盗み疑惑が

について解説していきます。

筆者について

・10年以上前からプロ野球に興味を持つ30代。
・月に1回以上現地で野球観戦。
・野球が好きすぎて、横浜スタジアムで係員をした経験あり。
・好きな球団は横浜DeNAベイスターズ。
・週1回草野球の練習に参加。

サイン盗みとは

サイン盗みは、味方バッターに相手ピッチャーが投げる球種やコースを伝える行為です。

その伝え方は基本的にランナーがセカンドにいるとき、セカンドランナーはキャッチャーのサインを確認。特定の動きをすることによって投げる球種やコースを味方バッターに伝えます。

また、セカンドランナーだけでなく、一塁ベースコーチや三塁ベースコーチがバッターにサインを伝えるケースも。

このようにサインを伝えることによって味方バッターのヒットを打つ確率を上げるのがサイン盗みなのです。

なぜ、サイン盗みはダメなのか【純粋な選手の技術ではないから】

サイン盗みがダメな理由は、純粋な選手の技術ではないからです。例えばサイン盗みがOKだとしたら、サイン盗みが上手な球団が強くなってしまい、それって純粋な能力で競い合うスポーツからかけ離れてしまいますよね。

「次にどんなボールを投げてくるか」という配球の読み合いも野球の醍醐味の一つですし、配球を読むのも選手の立派な能力です。

それがサイン盗みによって簡単に答えがわかってしまうのは、ドーピングのようなもの。見ている方としても白けてしまいますよね。

また、日本プロ野球のサイン盗みに関しては、1960年代に横行しており、1998年にはダイエーのスパイ行為疑惑が報道。当時のコミッショナーが「試合中、外部からベンチへの情報伝達の禁止」を通達しており、ランナーやベースコーチからの伝達も禁止行為にあたるのです。

MLBではサイン盗みで大問題に発展したケースも

2020年2月、メジャーリーグのアストロズが過去にサイン盗みをしていたとして球界を揺るがす大問題に発展しました。

アストロズはホームゲームで、バックスクリーンに設置されたカメラを使ってキャッチャーのサインを確認。ゴミ箱を叩いて球種を伝達していたのです。

  • 叩かない → ストレート
  • 1回叩く → カーブ
  • 2回叩く → チェンジアップ

という伝達方法に加え、テープのような電子機器を使ってサインを伝えていたという報道もありました。

これによってMLBはアストロズに対し、ドラフト権の剥奪や数十億円の罰金、関与したヒンチ監督などの1年間の出場停止処分などが下されています。

ただ、選手には何の処分もなかったため、現在もアストロズはブーイングを浴びるなど、風当たりは厳しいものとなっています。

当然NPBでもサイン盗みが発覚した場合、このような大騒動となることは間違いなし。なので、日本は日本らしいプロ野球の方向に進んでいってほしいですね。

2021年7月、阪神vsヤクルト戦でサイン盗み疑惑が

2021年7月6日に行われた阪神vsヤクルト戦で起きたサイン盗み疑惑が大きな話題となりました。

セカンドランナーの近本選手が左手を上下に動かし、サードを守っていた村上選手が指摘。阪神ベンチと村上選手が言い合う形となり、試合が一時中断したのです。


この騒動はプロ野球ニュースなどでも取り上げられ、「サイン盗みをしていないとは思うが、近本選手は疑わしい行動は絶対にしてはいけない」と複数の解説者の意見が一致していました。

先ほどご紹介したとおり、日本のプロ野球も過去にサイン盗みが問題になったことがあり、現在は禁止されている行為。なので、疑わしい行為があったら今回の村上選手のように声を上げることは今後サイン盗みが起きないためにも大事なことだと感じました。

まとめ

サイン盗みは、主にセカンドランナーがバッターに配球を伝える行為ですが、明確に禁止されています。

仮に、サイン盗みで結果が出たとしてもそれは本来の選手の能力ではなく、ドーピングしているのと何ら変わりません。

ただ、球団によってはセカンドランナーが出た際はサインを変えるなど、念を入れて対策をとっているところが多いみたいです。

いち野球ファンとしては、純粋な野球を楽しみたいので、サイン盗み問題は今後も起きてほしくないなと感じました。

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